中性脂肪が増える原因は日常生活の中に数多く存在しています。
以下で16の原因を挙げますので、たくさん該当していないかチェックしてみてください。
脂肪分(脂質)が多く含まれている食品をよく食べる
肉類に含まれる脂肪分(脂質)には中性脂肪やコレステロールを増やす作用があり、肉類中心の食生活の人は脂質異常症を引き起こしやすくなります。
甘いものや炭水化物が大好き
菓子類やジュースなどの甘いものやご飯や麺類、パンなどの炭水化物には、中性脂肪を増やしやすい糖質が多く含まれています。
特に炭水化物は、脳や筋肉のエネルギーとなる大切な栄養素です。
しかし、過剰に摂取することでエネルギーとして使いきれなかった分が中性脂肪となってしまうため、摂り方に注意しましょう。
アルコールを飲み過ぎる
昔から「酒は百薬の長」などと言われるように、アルコールには血管を広げて血液の流れを良くする作用があります。
ただし、あくまでも適量を飲んだ場合に限られます。
アルコールのほとんどは肝臓に取り込まれ分解されるため、飲めば飲むほど肝臓の負担になってしまいます。
肝臓はアルコールを優先に分解するため、他の物質の代謝が減り、その結果として中性脂肪が蓄積されやすい状況をもたらしてしまいます。
アルコールをよく摂取する人は、摂取する量に気をつけなければなりません。
魚や野菜をあまり食べない
魚に含まれる油はDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸であり、血液中の中性脂肪やコレステロールを下げる働きを持っています。
また野菜に含まれる食物繊維は腸内でコレステロールの吸収を促進させ、体外に排出してくれる働きがあります。
中性脂肪の高い方は、意識して魚や野菜料理を摂取するようにしましょう。
野菜は食べるが、ドレッシングやオリーブオイル・マヨネーズもよくかける
健康を意識して野菜を摂取しているつもりでも、サラダにドレッシングやマヨネーズをたくさんかけていると、油を摂り過ぎていることも。
またコレステロール値を下げる効果のあるオリーブオイルも、他の油と同じくエネルギーがありますので、かける量に注意しましょう。
外食する機会や、コンビニの弁当・ファストフードで食事を済ませることが多い
外食やコンビニなどの弁当、惣菜、ファストフードは「甘くて、脂が多い」という「糖質」と「脂質」を同時に摂取することになります。
脂の多い食事は中性脂肪を増加させてしまいます。
また糖質を多く摂取すると膵臓からインスリンが分泌され、血糖値を下げながら脂肪をどんどん蓄えてしまうのです。
食事の時間が不規則で、時には抜いてしまう
朝食を抜いたり夜中に食事をするなど不規則な食事習慣は、生体リズムが乱れ中性脂肪が増える原因になります。
1日3食を規則正しく食べることで、肥満の予防につながると言えるでしょう。
1日3食以外にもおやつなどを口にしてしまう
朝・昼・夕の3食の他におやつなどを食べる、いわるゆる間食。
間食には気分をリフレッシュさせて、疲れを癒す効果があると言われています。
しかし間食が常習化し過剰摂取になると、中性脂肪や血糖が上がりやすくなってしまうのです。
また、基本の3食の量が減ってしまい、必要な栄養素が不足してしまうことも考えられます。
間食をする際は食事前や就寝前を避け、適量を摂るようにしましょう。
つい食べ過ぎてしまう
食べ過ぎによる慢性的なカロリー過多は中性脂肪を増やす大きな原因です。
過食で余った糖質は中性脂肪となって脂肪組織に蓄えられるため、血液中の脂肪が多くなってしまいます。
喫煙の習慣がある
多くの有害物質が含まれているたばこを習慣的に吸うことによって、悪玉コレステロールを増やし、反対に善玉コレステロールを減少させてしまいます。
善玉コレステロールには血液中の中性脂肪を流す働きを担う効果があるため、中性脂肪が増えやすくなります。
さらにたばこに含まれるニコチンが悪玉コレステロールの酸化を手助けしてしまうため、動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞などのリスクまでも高めると言われています。
太りやすい体質である
中性脂肪を減らす働きのあるアディポネクチンという物質が減少することによって、太りやすい体質になっていることもあります。
アディポネクチンが減少すると中性脂肪が増え、さらに善玉コレステロールが減り、反対に悪玉コレステロールが増えるという悪循環が起きてしまいます。
運動不足である
中性脂肪は活動するためのエネルギー源となりますが、運動不足によって余ってしまうと皮下脂肪や内臓脂肪として体内に蓄積され、健康を脅かす存在に変わってしまいます。
中性脂肪が体内に蓄積しすぎることにより肥満になり、結果として脂質異常症・高血圧・動脈硬化を引き起こし、心臓や血管の病気や糖尿病などの重大な疾患を患う危険が高くなるため、気をつけなければなりません。
ストレスを感じることが多い
人間はストレスを感じると自律神経のバランスが変わり、副腎皮質ホルモンという物質が分泌されます。
副腎皮質ホルモンが増加することによって、血液中に遊離脂肪酸という血栓中に溶けている脂質が大量に現れます。
この遊離脂肪酸が肝臓で中性脂肪やコレステロールに結合され、中性脂肪値とコレステロール値を上昇させる原因となってしまいます。
睡眠が不足しがち
睡眠時間の不足や浅い眠りの場合、成長ホルモンの分泌が抑制されてしまいます。
この成長ホルモンには代謝を促しエネルギーを生成する作用があり、その一つが脂肪の分解です。
したがって成長ホルモンの分泌が抑制されると脂肪分解作用が低下し、身体に脂肪が蓄積され続けてしまうことになります。
脂肪が血液の中に残りやすい体質
痩せているのに中性脂肪が多い人は、食事から摂取した脂肪が皮下脂肪や内臓脂肪よりも血液の中の残りやすい体質である可能性が考えられます。
摂取した脂肪が身体のどこにつくかは、体質によって違ってきます。
「太っていないから大丈夫」と安心していると、自分でも気づかないうちに脂肪を取り過ぎていることもあるので注意が必要です。
両親などからの遺伝
脂質異常症の中には「家族性高コレステロール血症」という両親などからの遺伝によるものが原因となって起こるものもあります。