ポカリスエットやヴァームなどスポーツドリンク飲みすぎは中性脂肪を増やす?

中性脂肪を減らす

コンビニでも自動販売機でもすぐ手に入るスポーツドリンクはとても身近なものですね。
ところが、太っている人・メタボが気になる人は要注意!
スポーツドリンクによって中性脂肪の値が上がってしまうかもしれません。

スポーツドリンクを飲むと中性脂肪が増えやすくなる理由

ポカリスエットやアクエリアス、ダカラといったスポーツドリンクには大量の糖分が含まれています。
糖分は身体を動かすためのエネルギーとなる大切な成分ですが、多量に摂取すると中性脂肪を増やす原因となります。

体内に取り込まれた糖質は体内でブドウ糖に変換され、肝臓から全身の細胞に運ばれます。
必要分は体や脳を動かすためのエネルギーとして消費されますが、使われることなく余ってしまった糖質は肝臓で遊離脂肪酸と結合し、中性脂肪となります。
中性脂肪に変換された糖質は体内の脂肪細胞に蓄えられることになります。

脂肪細胞内に蓄えられた中性脂肪は運動などによってエネルギーとして使用されるまではそのまま体内にとどまり続けます。
つまり、中性脂肪が使われる機会なく糖分を多く摂取して中性脂肪がひたすらに蓄積していってしまうと体内の中性脂肪は増える一方であるということですね。

スポーツドリンク1本でどれだけの糖質を摂取するの?

スポーツドリンクの中には人工甘味料を使用したカロリーゼロの商品もありますが、カロリーゼロを謳っていない商品の場合は500mlのうち20~30gの糖分が入っています。

角砂糖1つが5gですので、500mlペットボトルのスポーツドリンクを飲むだけで角砂糖4~6個分を飲むのと同じです。

但しクエン酸には中性脂肪への効果がある

スポーツドリンクに多く含まれるクエン酸はα-ヒドロキシ酸の一種で酸味の味付けのためにもよく使用される成分です。
糖を代謝する際に中心的な役割を果たしており、高い疲労回復効果があるといわれています。
クエン酸の摂取によってクエン酸回路を活性化させると体内の脂質や糖質を効率よくエネルギーに変換することができるため、代謝の向上に期待ができます。

しかし、これは運動と組み合わせることで得られる効果です。
クエン酸を利用して中性脂肪を減らしたいと考えるのであれば、必ず運動を取り入れるようにしましょう。

運動を取り入れずにクエン酸だけを摂取するとクエン酸だけがエネルギーの産生に使われ、中性脂肪やブドウ糖が消費されません。
つまり、運動も取り入れずクエン酸だけを摂取すると逆に中性脂肪を増やしてしまう原因となりますので注意が必要です。

そもそもスポーツドリンクの効果は?

スポーツドリンクはエネルギー補給を目的として作られた飲み物です。
スポーツをすると大量のエネルギーを消費します。
多量のエネルギーを消費した際の体の疲労を緩和するために糖質を摂取し、血糖値を維持することで過酷なトレーニングに肉体を順応させることができるのです。

糖分が含まれている理由として手っ取り早くエネルギーを摂取できるという点以外にも、水分の吸収率を上げるという効能にも期待ができることが挙げられます。
運動によって大量に汗をかくと体内の水分が足らなくなり、熱中症や脱水の原因となります。
そういった体調不良を防ぐためにもスポーツドリンクの利用が効果的です。

中性脂肪を燃焼させる効果があるとされているヴァームも含まれるアミノ酸の効果によって確かに脂肪を燃焼することはできるのですが、ほかのスポーツドリンクと同じようにショ糖を含んでいます。
そのため、運動に対するスタミナの継続効果は高いのですが血糖値の上昇によって脂肪の燃焼効果はあまり期待ができません。

ほかにも中性脂肪を燃やすといわれているアミノサプリやエネルゲンといったスポーツドリンクも同様です。
スポーツと一緒に飲めば脂肪の燃焼効果にも期待ができますが、相当な負荷をかけた運動が必要となるでしょう。

スポーツドリンク好きの人におすすめする代わりの飲み物

スポーツドリンクが好きだけど、中性脂肪を減らしたい・・・!
そんな人に代わりになる飲み物を紹介します。

手作りスポーツドリンク

用意するもの
・水1リットル
・グラニュー糖 小さじ4(~多くても大さじ4)
・塩 小さじ1/2

糖分を極限まで減らしつつも水分の吸収率を上げた手作りのスポーツドリンクです。
普段から市販のスポーツドリンクを飲んでいる人にとっては物足りなさを感じるかもしれませんね。
どうしてももう少し甘みが欲しいという人はもう少し砂糖を足してもOKですが、あまりにも増やしてしまうと意味がなくなりますからほどほどにしておきましょう。

レモン汁やミントを加えてさっぱりとした味に仕上げたり、塩の量を少し変えてみるなどして自分好みのスポーツドリンクを自作してみてください。

経口補水液

運動後の脱水症状や熱中症の対策に飲むのであれば、スポーツドリンクよりも経口補水液をおすすめします。
通常のスポーツドリンクに比べて電解質の濃度が高く、糖濃度が低いため真夏の水分補給には非常に適しています。

市販のスポーツドリンクに比べると糖分が少ないため、正直おいしくはありません!

しかし、中性脂肪を減らすためには日々の我慢は必要なもの・・・。
そもそも、スポーツドリンクはスポーツなどによって消費した水分を補給するために作られているので日常生活をしている人の水分補給には向いていません。

スポーツドリンクはコーラなど炭酸飲料に比べると糖分は少ないですが、運動しない人にとっては糖分を多く含むジュースを同じですので、中性脂肪を減らしたいと考えているのであれば飲むのを控えるようにしましょう。

タイトルとURLをコピーしました