中性脂肪はスロースクワットで減らせる?理由と初心者の方法

中性脂肪を減らす

中性脂肪を減らすのに効果的だと言われるのが有酸素運動。
その有酸素運動に加えて無酸素運動も取り入れると、より高い効果を実感しやすいとされています。

有酸素運動を毎日熱心に行っても、中性脂肪が思ったほど減らない場合があります。
その理由として、脂肪筋が多すぎることが考えられます。
脂肪筋を減らすためには有酸素運動のみならず、無酸素運動もうまく組み合わせていくことがポイントです。

数ある無酸素運動のうちで、中性脂肪の値を下げると同時に健康な体を作り上げるのに適しているのがスロースクワットです。
このページでは、中性脂肪とスロースクワットの関係とメリット・注意点、そして初心者でもできるスロースクワットのやり方について説明していきます。

中性脂肪には普通のスクワットではなくてスロースクワットがいいの?

スクワットは大きな筋肉を鍛える運動のため、トレーニングによる基礎代謝や脂肪燃焼効果が非常に高いです。
それだけ運動効率がよいと言えるスクワットは、足を伸ばして仁王立ちになっている状態から曲げていく動作です。

対してスロースクワットは、足を曲げた状態から徐々に下降していく運動になります。
完全に足を伸ばす体制をとらず常に曲げた状態となっているため、ふくらはぎの血管が常に圧迫されている状態です。

すなわち筋肉は酸素不足の状態となり、より高い運動負荷を与えることができます。
実際は軽い運動なのにも関わらず脳が「強い運動をした」と錯覚するため、筋肉が大きくなるスピードが早くなります。

スロースクワットは非常に負荷の強い運動ではありますが、皮下脂肪が使われるのは一番最後です。
まず脂肪筋(筋肉の中の脂肪)から使われ、内臓の脂肪を消費し、最後に皮下脂肪をエネルギーとして使用します。

そのため見た目の変化を実感できるまでは時間がかかりますが、毎日欠かさず続けていくことで確実に中性脂肪は減っていきます。
普通のスクワットよりもスロースクワットの方が効果が期待される理由は、ここにあります。

スロースクワットを行うメリット

スロースクワットは中性脂肪を減らせる以外にもメリットがあります。

短時間でできる

まず、スロースクワットの最大のメリットは短時間で行えるという点です。
毎日数分、空いた時間に取り組むことで確実に効果を実感できます。

安全

通常のスクワットは軽い負荷で回数をこなしますが、そういった運動の倍は筋肉や腱などに過度な負担をかけてしまいます。
そのため、からだを傷めてしまう危険性が高まります。

しかし、スロースクワットは動きがゆっくりのため組織を傷つけることなく、安全にしっかりと筋肉を鍛えることができます。

成長ホルモンの分泌

スロースクワットを行うと乳酸が出るのですが、これに伴い筋肉を成長させる成長ホルモンが大量に分泌されます。
成長ホルモンは脂肪を分解しエネルギーとして燃えやすい遊離脂肪酸ができるため、成長ホルモンが分泌されている状態でウォーキングなど有酸素運動を行うと、効率よく脂肪を燃焼することができます。

スロースクワットする際の注意点

スロースクワットには多くのメリットがありますが、安全に行うための注意点もあります。

腰を痛めないようにする

猫背にならないように注意し、深いところで力を抜かないようにしましょう。
猫背のままスロースクワットを行うと腰を痛めてしまう危険性がありますし、深いところで力を抜くと腰椎に負担がかかってしまいます。
腰をまっすぐ伸ばした状態で行うように注意しましょう。

膝関節を痛めないようにする

スロースクワットは股・膝・足首の関節を使って行いますが、その中でも気をつけるべきところが膝の関節です。
膝は内側へ絞るような動きをすると痛めてしまう可能性があるため、膝を前に出す動きをするスクワットをやりすぎると膝を傷める心配があります。

足は肩幅くらいに開き、外側に開いていくように体を落としていくことを意識しましょう。

スロースクワットで太ももは太くなる?

スロースクワットをすると太ももが太くなるのでは?
そう考える人も多いかもしれないですね。

アスリートのような太い太ももは日ごろのかなりハードな筋トレの賜物です。
体質的に筋肉が肥大しやすかったり、プロテインを摂取しながらのバーベルスクワットを毎日している、くらいのハードなスクワットをするなどしないと太ももの筋肉は大きくなりません。

スロースクワットのようなゆったりとしたスクワットを1日10回程度行うくらいでは太ももが太くなるほど筋肉は肥大しませんから、安心してください。

初心者でも簡単にできるスロースクワットの方法

スロースクワットのやり方はとっても簡単です。

(1)足を肩幅程度に開きましょう。猫背にならないよう、背筋を伸ばすことを意識してください。

(2)腕を使わないように前に伸ばすか、組むなどして固定します。

(3)上半身の体勢を維持しながら、イスに座るように両膝を曲げて腰を下ろしていきましょう。
 曲げた膝はできるだけ前に出さず、腰だけ斜めに下げていく感じです。
 5秒程度かけて膝を90度曲げた姿勢にします。

(4)その状態で止まらないようにして、ゆっくりと足を伸ばして上半身の姿勢は保ったまま上がっていきましょう。
 完全に立ち上がるのではなく、中腰でストップです。半分の、太ももと床の角度が45度くらいが最適。

(5)そして動きを止めずに再び(3)へ。以後は(3)と(4)の反復です。

これを最低でも1日10回は行うようにすると効果的です。一気に10回が辛い人は朝と晩に5回ずつでも大丈夫。
無理のない程度で、毎日続けていくことが大切です。

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