健康診断の血液検査でわかる中性脂肪の基準値は40~149mg/dlが適正範囲です。
この値は食事による変動が大きいので、10時間以上飲食を控えた状態で測定します。

中性脂肪の値が低い場合・高い場合の数値の見方と対策をまとめました。
年代や性別による中性脂肪の平均値も紹介していますので、ご自身は上回っているか下回っているか参考にしてください。

中性脂肪が低い場合の基準値

中性脂肪の値が40mg/dlより低い場合は基準値を下回っていると言えます。
ただ、若い女性の場合はこの数値を下回る場合が多いため、そこまで深く考えなくても大丈夫でしょう。

ですが、中性脂肪は体のエネルギー源となる大切な栄養素です。
中性脂肪の値が低いということは体内に蓄えられている中性脂肪が少ないということですので、

低体温・免疫力の低下・疲れやすい・休憩しても回復しない

などといった症状が起こる可能性があります。
中性脂肪が低い場合は極力糖質や脂質を摂取し、エネルギー源を十分に補給してあげることが大切です。

中性脂肪が高すぎる場合の基準値

中性脂肪の値(TG)は40~149mg/dlが基準値です。
つまり150mg/dlを超えると基準値以上ということになり、様々な身体的不調を引き起こします。

TGが150~299mg/dl

食事療法や運動療法によって中性脂肪を下げられる範囲です。
まだ体調に大きな変化をもたらす心配はないですが、そのままにしていると様々な病気の原因となります。

日ごろの生活に注意をしつつ、これ以上値を上げないように心がける必要があります。

TGが300~749mg/dl

この値の人は中等度中性脂肪血症と診断されます。
すぐに動脈硬化になる、といったレベルではないものの、複合的な原因による動脈硬化を引き起こす可能性があります。
通常であれば食事療法や運動療法で改善を図りますが、投薬治療を開始する方もいます。

また、この中性脂肪の値でタバコを吸う方や糖尿病の予備軍の人はいつ動脈硬化を引き起こしてもおかしくはありません。
そのため、医師から禁酒を指示される場合もあります。

TGが750mg/dl以上

心筋梗塞や脳梗塞が迫っているレベルです。
750mg/dlを超えてくると高度中性脂肪血症と診断され、薬物治療が必須となります。

あまりにも高い数値になってくると膵炎の疑いも出てくるため、大変危険です。
数値や体調によっては入院によって徹底的な管理の元、中性脂肪の値をコントロールする場合もあります。

中性脂肪の数値が高いときは食事療法と運動療法が必須

上記のいずれの範囲であっても、日ごろの食事療法と運動療法がとても大切になってきます。
程度の低い・高いは別として、中性脂肪の値が基準値を上回っていた場合は必ず以下の生活を心掛けるようにしましょう。

脂肪と炭水化物の摂取を避ける

血中の中性脂肪が高い原因の1つが食べ過ぎです。
特に脂肪や炭水化物は過剰摂取すると体内で中性脂肪に変換され、体内に蓄えられてしまいます。

揚げ物やバターやチーズといった乳成分、甘いお菓子などを控えるよう心掛けましょう。

中性脂肪を下げる食品を摂取する

普段の食事から脂肪と炭水化物を減らす代わりに、青魚や大豆製品を積極的に摂取するようにしましょう。

青魚に含まれるEPAやDHAには中性脂肪を減らす働きがあります。
また、エゴマ油に含まれるαリノレン酸や大豆製品に含まれるレシチンにも中性脂肪を下げる働きがあります。

質の良い運動と睡眠

中性脂肪を減らすためには生活のリズムもとても大切です。
睡眠時間が短いと中性脂肪が増えやすいという研究結果もありますので、できるだけ毎日6時間の睡眠をとりましょう。

また、摂取したカロリーを消費するために運動も行いましょう。
有酸素運動と筋トレをバランスよく取りいれるといいですね。
運動によって筋肉がつくと代謝が上がるため、中性脂肪を溜めにくい体質に変わります。

中性脂肪の年代別・男女別平均値

国立健康・栄養研究所が発表している「血清中性脂肪(トリグリセライド)値」の2015年の年代別・男女別平均値は以下の通りです。(参考

全世代 男性:164.0 女性:127.9
20代 男性:153.0 女性: 88.9
30代 男性:169.4 女性: 88.5
40代 男性:160.3 女性:111.5
50代 男性:180.3 女性:133.6
60代 男性:171.5 女性:148.4
70代以上 男性:153.4 女性:136.7

この結果から、次のような傾向が読み取れます。

各世代とも男性の数値の方が女性よりも多い。20代と30代は倍近い

まず、中性脂肪の値を男女比で見てみると男性の方が女性に比べて高いことが分かります。
これは生活習慣の違いが深く関係していると考えられます。

男性は各世代とも基準値の149を超えている

女性は全世代にかけて基準値の149を下回っていますが、男性は全世代において基準値を上回ってしまっています。

中性脂肪の値が上がってしまう原因の多くは食べすぎや飲みすぎです。
特に男性は仕事の付き合いなども含め、日ごろから飲酒習慣のある人が多いと言えます。

特に働き盛りの20~60代の男性は外食でお酒を飲む機会も多く、中性脂肪が高くなりやすいです。
また、タバコを吸う人も男性に多いですがタバコに含まれるニコチンは中性脂肪の合成を促すため、中性脂肪が高くなる原因となります。

20代・30代の女性の中性脂肪が低い

20代・30代の女性の値が著しく低いのは、体重や体型に関して意識をしていてダイエットに関心がある人が多いからでしょう。
日ごろ子から食事制限を行い、適度な運動で体型をキープしているという女性が多いからこそ、他の年代や性別に比べて特別値が低いのだと考えられます。

40代に近づくと女性ホルモンが乱れ始め、中性脂肪が増えやすくなるため値が上がり始めます。

50代・60代になると中性脂肪が多くなる

男女共に50代~60代で中性脂肪の値がグンと上がることが分かります。
中性脂肪が増えてしまう原因を男女別にご紹介します。

50代~60代の男性

男性の場合は普段の食生活による影響が大きいでしょう。

また、女性ホルモンには中性脂肪を抑制する働きがありますが、男性の体には非常に少ないためこのホルモンの恩恵を受けられません。
そのため、普段の食事に気を使わないとあっという間に基準値を超えてしまいます。

50代~60代の女性

女性ホルモンの一種であるエストロゲンには悪玉コレステロール値を低下させる働きがあります。

女性は50代~60代で閉経しますが、それに合わせてエストロゲンの分泌量も激減します。
エストロゲンが減少すると悪玉コレステロールが増えるだけでなく、体内の中性脂肪を増加させてしまうため、女性ホルモンが著しく減少する50~60代で中性脂肪の値が増えていることが考えられます。

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