美容に関心のある方なら、ごぼう茶のことはご存じでしょう。
ごぼう茶には中性脂肪の値を下げる成分も含まれています。
ごぼう茶とはどんな飲み物?
ごぼう茶は多くのメディアでも取り上げられ、健康効果が高いといわれているお茶です。
根菜であるごぼうは日本人にとってなじみの深い野菜ですね。
そんなごぼうを作って作られたお茶がごぼう茶です。
味に関しての感想は人それぞれですが、「香ばしいごぼうを煮出したような味」と形容されることが多いです。
普段から麦茶などクセの少ないお茶を飲んでいる人にとってはかなりクセのある味となりますので、苦手な人が多いかもしれません。
ごぼうが嫌いな人にとっても飲みにくいお茶でしょう。
比較的、価格が高いもののほうが飲みやすくおいしいものが多いようです。
過剰摂取に注意が必要なので、普段のお茶と同じように飲むのはやめるようにしましょう。
したがって、食事の際の緑茶やほうじ茶の代わりにはできません。
起きた後と寝る前に飲むことで、ごぼう茶に含まれる栄養素がたっぷりと体内に吸収されます。
ごぼう茶を飲むと中性脂肪が減少する理由
ごぼう茶はその名の通り、ごぼうをふんだんに使用したお茶です。
そのため、お茶の中にはごぼうの機能性成分である食物繊維やビタミン類も豊富に含まれています。
これら成分の中で中性脂肪を下げる作用のあるものをご紹介します。
クロロゲン酸
クロロゲン酸はポリフェノールの一種で、体内のミトコンドリアが脂肪を取り込むよう指令を出すため中性脂肪の燃焼を促進します。
体内の中性脂肪だけでなく、食事から摂った中性脂肪にも作用するため、中性脂肪の蓄積にも高い効果を発揮します。
サポニン
ごぼうを水につけたときに滲み出てくる茶色の物質、これは汚れではなくサポニンという有効成分であることをご存知ですか?
サポニンは血液の中のコレステロールを排出してくれ、血中のコレステロール値を下げてくれます。
サポニンは水につけるとすぐに滲み出てしまうため、注意しましょう。
イヌリン
イヌリンは水溶性食物繊維の一種で、摂取すると体内でゲル状に変化します。
ゲル状になったイヌリンは食事から摂取した糖分を包み込んで外部に排出してくれます。
糖分は多く摂りすぎると体内で中性脂肪に変換されてしまうため、糖質を排出してくれるイヌリンの働きは中性脂肪の生成予防に大きく貢献します。
これら有効成分以外にもビタミンBによって代謝が向上したり、ビタミンEによって細胞の老化を防ぐ効果もあります。
ごぼうは中性脂肪の蓄積防止や動脈硬化に高い予防効果を持つ野菜なのです。
ごぼうを食べるよりごぼう茶を飲む方がいいの?
ごぼうをそのまま食べるか、ごぼう茶を飲むかであれば、ごぼうをそのまま食べるほうが栄養価は高いです。
ごぼうに含まれる豊富な栄養素をそのまま摂取できますからね。
しかし、ごぼうは必ず調理が必要になる野菜です。
そのまま食べると土臭いですし、味にクセがあって苦手という人も多いはず。
ですが、ごぼうの季節以外にも毎日ごぼうを食べるのはお金もかかってしまいますし、毎日の料理のレパートリーにも困る・・・。
そこで、ごぼうを食べる代わりごぼう茶を取り入れるのをおすすめします。
ごぼうそのものを食べるよりも栄養素は落ちるとはいえ、飲むだけでごぼうの健康パワーを得られるわけですから、そう考えるとかなり優れた商品ですよね。
ごぼう茶を飲むメリット
ごぼう茶には中性脂肪の値を下げる以外にも様々なメリットがあります。
便秘の解消
ごぼうには非常に大量の食物繊維が含まれています。
ごぼうには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方がバランスよく配合されているのが特徴です。
便秘の解消にはこのうち、不溶性食物繊維の働きが欠かせません。
ごぼうに含まれるセルロースやリグニンといった不溶性食物繊維は、腸の働きを活発化させることで便通を刺激します。
また、腸内の有害物質を対外へ排出する働きもあるので腸内環境が整います。
アンチエイジング効果
ごぼう茶に含まれるサポニンはポリフェノールの一種で、高い抗酸化作用をもちます。
サポニンが体内で働くことで肌細胞の酸化を防ぎ、シミやシワを予防する効果に期待ができます。
むくみの改善
ごぼう茶に含まれるイヌリンには体内に溜まった老廃物を対外に排出し、体全体のむくみを改善する効果があります。
利尿作用があるためトイレに行く回数が増える人が多いですが、おしっことして体内の老廃物をしっかりと排出することで徐々にむくみの改善を実感できるようになるでしょう。
冷え性の改善
ごぼう茶に含まれるサポニンには血液を固めないようにする作用があります。
この作用によって体内の血流を促進し、体の隅々まで血液がいきわたるようになるため冷えの改善につながります。
このほかにもごぼう茶には様々な効果を発揮する栄養素がたっぷりと含まれています。
ごぼう茶を飲み過ぎるとよくない?
ごぼう茶は非常に体に良いお茶ではありますが、過剰摂取には注意が必要です。
ごぼうに含まれるサポニンは過剰摂取によって下痢や吐き気といった症状を引き起こす可能性があります。
また、ごぼうはキク科の植物なのでキクにアレルギーを持つ人は控えるようにしましょう。
アレルギー症状が出てしまう可能性があります。
1日当たり1~2杯程度で終わらせておくのがいいですね。
ごぼう茶は自分で作れるの?
ごぼう茶は自分で作ることもできます。
インターネットでいろいろな種類のものが販売されているのでいろいろなメーカーのものを試してみても良いですが、自分の好みのものを作ることも可能です。
【材料】
・ごぼう2~3本
【用具】
・ビューラー
・フライパン
(1)ごぼうの泥をしっかりと洗い流しましょう。皮と実の間に栄養素がたっぷりと含まれていますから、皮は剥かずにそのまま使います。
(2)ピーラーを使って細く削いでいきましょう。
(3)太陽の光に5~6時間ほど当て、ごぼうが完全に乾燥するまで天日干しにしましょう。
(4)フライパンで乾煎りします。焦げ付く前に止めてくださいね。
以上でごぼう茶の茶葉の完成です。
飲む際は急須に入れて暑いお湯を注ぎ、しばらくおいてからコップに注ぎましょう。
乾煎りの具合によって味がかなり変わりますので、自分好みの味を探してみてください。